身の回りにある色々なgoodsを「自分だけのオリジナル」に変えてしまえるDIY!
材料から創作するのはもちろん、既製品にひと手間かけるだけでも個性が光ります。
「でも、どんな工具がいるの?」だれもが最初にぶつかる疑問ですよね!
私も最初は、1年くらいで使えなくなるような工具を買ってしまい、後悔したことが二度三度・・・。
でも、今では「失敗しないためのツボ」が分かりました。
この経験をいかし、初心者でも「安全」に「楽しく」DIYに挑戦するための「基本的な工具」を紹介します。
1.DIY工具を使う時には作業手袋が必須!
私たちの生活空間を、豊かにしてくれるDIY。
殺風景な壁を装飾したり、サイズピッタリの棚を作ったり、想像しただけで楽しくなります。
でも、DIYでは色々な素材や工具を扱うので「思いがけないケガ」に気を付けることが大切です!
私もDIYを始めたころは、ちょっとした不注意で手に「とげ」が刺さったり、切り傷を負ったりしたものです。
女性であれば「手荒れ」も気になりますよね。
そんな「心配」をちょっとした「安心」に替えてくれるのが「グローブ」。
「そう、野球のグローブ!」ではなくて「作業手袋」なんです。
でも「作業手袋」=「軍手」ではありません!!!
電動工具を使うDIYでは、普通の「軍手」は絶対にNGです!
その理由は、軍手の繊維が工具の回転部にからみつき「巻き込み事故」を誘発するからです。
私も過去にとても怖い思いをしたので、絶対にやめてください。
これは労働安全衛生規則 第二編 安全基準 第百十一条にも規定されています。
働安全衛生規則 第二編 安全基準 第一章 機械による危険の防止 第一節 一般基準 第百十一条(手袋の使用禁止)
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-2h1-0.htm
そこでおすすめできるのが「昭和グローブ製 組立グリップ」という作業手袋です。
甲の部分は伸縮性のある薄い繊維でできており、掌の部分は柔軟性に富んだゴムがコーティングされています。
手に良くなじんで違和感が少なく、しかも指先や掌はゴムでしっかり保護されている優れもので、私にとって木工や機械いじりでは欠かせないアイテムとなっています。
保護力に加えグリップ力にも優れているので、女性にもおすすめしたい一品です。
ショーワグローブ 組立グリップ
2. DIYでぜったい揃えたい電動工具3選
お待たせしました、いよいよ工具についての説明です!
個々の説明に入る前に、「電動工具の基本」みたいな部分をお話しします。
初心者で良く勘違いされるのが、「パワーが強い=危険」といった思い込みです。
しかし、本当に危険なのは「無茶な使い方」であって、基本をしっかり守ればあなたの作品範囲を何倍にもふくらませる「頼りになる相棒」になってくれます。
少し初期投資が必要になりますが、大切な「相棒」ですので、予算の許す範囲で「実績のある優秀な工具」を選択してください。
また、バッテリー共用ができる「同じシリーズ」を揃えることで、「便利と節約」を両立することも可能ですので、この点も参考にしてください。
1:電動ドライバードリル
ぜったい揃えたい電動工具の1番目は、穴明け工具です。
電動ドライバードリルは、「材料に穴をあける」「ネジを締める」に使える電動工具の代表選手ともいえる工具です。(上記以外にも色々な回転ツールを使えます)
これらはDIYで避けて通れない作業になるので、「あれば便利」ではなく「なければ困る」工具です。
コンセントにつなぐコード式もありますが、はっきり言って「使いにくい」ので、ここでは「コードレス/バッテリー式」のみを取り上げたいと思います。
まず注目する点がバッテリーの種類です。
最近ではほとんどのメーカーが「リチウムイオン電池」を採用しているので、以前のように「バッテリーの持ちが悪い・・・」や「バッテリーの寿命が切れた」といった心配が少なく、長い間快適に使えるように進化しています。
その一方で、「ニカド電池」を搭載した安価なモデルもありますが、電池寿命が著しく短いので避けた方がいいでしょう。
おすすめは「ボッシュ」と「マキタ」
電動工具のメーカーは色々ありますが、世界的に実績のある「ボッシュ」と「マキタ」であれば、まず安心です。
両ブランド共に、18Vシリーズと10.8Vシリーズがラインナップされていますが、加工性能と将来の拡張性を考えると18V仕様がおすすめです。
18V仕様は加工能力が高いだけでなく、それに見合った耐久性があり、プロ用からDIY用まで、幅広くラインナップされているからです。
プロの職人さんにはマキタユーザーが多いようですが、これは「品質の良さ」だけではなく「日本国内のサービス拠点が充実しているから」だそうです。
私は4年前から、ボッシュのDIYシリーズ18Vを愛用していますが、故障や不具合は一度もなく、今も元気に活躍しています。
※ 電動ドライバードリルに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
電動ドライバードリルの失敗しない選び方&おすすめ5選! ボッシュ電動ドライバードリル 全モデルの比較と機能を解説!Bosch Professional 18V コードレスドライバードリル GSR18V-21
ボッシュ 18V コードレスドライバードリル ED118
2:ジグソー
ぜったい揃えたい電動工具の第2番目は切断工具です。
木材などの切断作業の場合、多くの人は「手ノコ」か「電動丸ノコ」を連想されると思います。
「手ノコ」は必須工具の一つではありますが、実はとても奥の深い道具で、普通に使えるようになるまで熟練と体力を要します。
私も、垂直に切るのがいまだに苦手です(-_-;)
「電動丸ノコ」は、長い直線を切るには早くて便利な工具ですが、習熟度が要求される上に、大きな騒音が出る工具なので、初心者には向いていません。
建築現場などでのカン高い作業音「キィ~ン」の正体は、「丸ノコ」か「プレーナー」です。
私は、自宅で「丸ノコ」を使う場合、昼間の短時間だけに限定しています。
そこで便利なのが「電動ジグソー」と呼ばれる電動ノコギリの仲間です。
コード式よりコードレス式
「ジグソー」には、コンセントにつなぐコード式とコードレス式がありますが、やはりコードレス式が使いやすいです。
あまり馴染みのない工具かも知れませんが、直線切りや曲線切りに対応しており、丸ノコと比べると騒音も低く切断速度もユックリしているので、DIYにはピッタリな性質を持っています。
長い直線切りは少し苦手ですが、材料に描いた切断線をトレースしたり、ガイドを使って切断したりと、工夫次第で便利に使える工具なので、ぜひ揃えて下さい。
電動ドリルドライバーとバッテリー共用できる、コードレスモデルがベストだと思います。
ジグソーを選ぶポイント
- ノコ刃が軌道を変えて往復する「オービタル式」
- ノコ刃のワンタッチ交換
この2点が重要です。
前者は、長い直線を効率よく切断するためには必須です。
後者はそのままの意味で「刃の脱着がラク!」なのですが、使ってみて発見したのは「保管時にノコ刃を外しておける!」という便利さです。
ワンタッチ交換式でないタイプは、ノコ刃を「小さなネジ」で固定する必要があるので「使うたびにセットするのは面倒すぎ…」でも「そのままでは片づけにくいしノコ刃にも良くない…」といったジレンマと戦っていました。
さらに、刃の付け替えが面倒なので、曲線切り用の刃を直線切りにも使ってしまったり…。
それが、ワンタッチ式に替えてからは、「スイスイ♫」とストレスなしでノコ刃を交換できるので、これを選ばない理由はないと思います。
ワンタッチ式は規格も統一しているので、「メーカーを問わずノコ刃をチョイスできる」といった利点もついてきます、絶対におすすめです!
※ 電動ジグソーに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
電動ジグソーのおすすめ機種と失敗しない選び方!ボッシュ 18V コードレスジグソー PST18LIN
3:オービタルサンダー
ぜったい揃えたい電動工具の第3番目は、研磨工具(作品がワンランクアップします!)
電動サンダーには、多くの種類があります。
回転式やベルト式など、それぞれの方式によって研磨能力や用途が異なります。
その中で、最も使いやすく安全なのが「オービタルサンダー」です。
「一生懸命作った本棚を掃除したらトゲが刺さった…」
これも手作りの味…ではありますが、サンドペーパーで仕上げた表面は「手作りのスベスベ感!」があり、満足度も確実にアップします。
ハンドサンディング(手掛け)でもある程度は綺麗になるのですが、広い面積になると結構大変で、「筋肉痛」のおまけまでついてくるかも知れません。
そこで重宝するのが「オービタルサンダー」です。
振動面にサンドペーパーをセットし、あとはスイッチを入れて材料の表面を移動させるだけでOKです。
それほど強い力も必要なく、初心者でも簡単に作業が出来てしまうので、表面仕上げには欠かせない電動工具となっています。
「オービタルサンダー」を選ぶにあたり、「コードレス」のメリットはそれほど高くないかも知れません。
他の工具と異なり動きがユックリしているため、コードが邪魔になるような場面が比較的少ないからです。
動作時間が長くバッテリーを酷使することを考慮すると、コード式にもメリットはあるでしょう。
オービタルサンダーを選ぶポイントとしては
- 集塵機能は必須
- 市販のサンドペーパーを使える方が便利で経済的
この2点です。
集塵機能は、どのメーカー品も完ぺきではないですが、パウダー状のホコリがたくさん出る研磨作業には必須です。
市販のサンドペーパーを使う際には、大きさに合わせたカットが必要になります。
型紙を作っておけば、ハサミで簡単に切れ便利です。
集塵穴の加工も必要ですが、付属する穴明けパッド(別売りのモデルあり)を使えば一瞬で終わるので簡単です。
カットが面倒な人には、専用のサンドペーパーが用意されているモデルがおすすめ。
「市販のサンドペーパーはバリエーションが多く、価格も安いので…」と思う人には「穴明けパッド付」がおすすめです。
※ オービタルサンダー・電動サンダーについては、以下の記事で詳しく解説しています。
オービタルサンダーの特徴と後悔しない選び方 電動サンダーのおすすめ機種と失敗しない選び方Bosch Professional 吸じんオービタルサンダー GSS23AE/MF
3. DIYでぜったい欲しいハンドツール7選
1:ドライバー
ドライバーは「運転手!」ではなく+-がある「ネジ回し」のことですね。
「電動ドライバーがあるので不要では?」と思われがちですが、ネジの締め始めや、堅く締まったネジを緩めるときなどに「ハンドドライバー」があれば便利です。
「ラチェット機能付きドライバー」も選択肢に入りますが、「最初に揃えるドライバー」としては、一般的なドライバーセットをおすすめします。
ハンドドライバーの良し悪しは、「先端の精度・硬さ」と「握りやすさ」で決まります。
先端の精度や硬さが不足すると「ネジの頭がつぶれる」原因になり、ドライバーの寿命も極端に短くなるからです。
コストパフォーマンスを考えると「PB」か「KTC」がおすすめです。
安価なドライバーはたくさんありますが、「信頼性の高い工具」を選んで長~い付き合いをするのも「DIYの楽しみ方」だと思いますよ。
PBピービー スイスグリップ・ドライバーセット ホルダー付8244
2:手ノコ
「手ノコ」は、とてもたくさんの種類が売られており、どれを買えばいいのか迷ってしまう工具の筆頭です。
切る材質や環境、用途だけではなく、その人の好みや和式、洋式、折りたたみ式、などキリがないほどの選択肢があるからです。
ここでは難しい話は置いておき、木工DIYを目的として「1本だけ選ぶ」場合のおすすめ品として、ずばり「ゼットソー8寸目」を提案します。
おすすめの理由は以下の3点です
- 木目の方向に関係なくよく切れる
- 扱いやすい長さ
- 替え刃式なので経済的
私はベニヤ板や2×4材をよく使いますが、「ゼットソー8寸目」と「ジグソー」だけで、ほぼ困ることがありません。
特殊な用途は別として、オールマイティーに使える便利な一本です。
Z ゼットソーIII 8寸目
3:クランプ
クランプは、仮組や加工の際に、材料を固定する器具です。
モノ作りをしているときに「もう一本手があればなぁ」なんて思うことはよくあります。
そんな時に力を発揮してくれるのが「クランプ」です。
材料をしっかりと固定するだけで加工がとても楽になり、安全性も確実にアップするので、何種類か揃えておくことをおすすめします。
私は5種類を使い分けていますが、「もっと欲しい」と思うアイテムの一つです。
高儀 TAKAGI クイックバークランプ 200mm
TOLESA 強力 ナイロン製クランプ 177mm 100mm 6点セット
4:ハンマー
おなじみの「物をたたく」ための工具が、ハンマーです。
DIYでは「釘を打つ」「材料同士をはめ込む」などに必須ですが、地味な存在なのか軽視されがちの工具です。
組み立て家具の制作など、材料のはめ合いには「ゴムハンマー」が最適で、できるだけあたり面の大きなものをおすすめします。
樹脂ハンマーを使う方も多いのですが、たたいた時の音が大きくなるので、私は「ゴムハンマー」を多用しています。
「金属製のハンマー=金づち」も必須ですが、使用頻度と汎用性から考えて、金属面と樹脂面がセットになった「コンビハンマー」をおすすめします。
トネ コンビネーションハンマー HPBHC-10 ブラック 1lb
高儀 M&M ゴムハンマー 木柄 黒 1P
5:水平器
水平器は、棚や家具などのレベル(水平)調整に使います。
スマートフォンアプリにもありますが、専用品の方が使いやすく、価格もお手頃なので、一つは持っておきたいアイテムです。
最近では、デジタル式とアナログ式を併用したタイプもありますが、安価なデジタル式は誤差が大きいので、最初の一つとしては一般的な「気泡管式」をおすすめします。
デジタル式であれば「基準面との相対角度が測れる」など、「角度計」の機能を備えているので汎用性が広がります。
少し価格は上がりますが、正確な角度を測りたい方には、シンワ測定器製のデジタルシリーズがおすすめです。
安価な製品の中には、測るたびに「2~4度」も表示角度が変わるものもあるので注意してください。
シンワ測定 デジタル 220mm 防塵防水 75320
シンワ測定 150mm マグネット付き 76336
6:メジャー(コンベックス)
メジャーはいわゆる「巻き尺」で、長さを測るための道具です(コンベックスとも呼ばれます)。
長さは3m~5m程度、幅が19mm~25m程度で、計測部分(目盛)が金属製でしっかり自立するタイプをおすすめします。
安価な製品の中には、自立が弱かったり先端のツメ部分の精度が低かったり、正確に計測できないものもあるので注意してください。
タジマ コンベックス 剛厚テープ5m×25mm GAGL2550
7:丸ノコガイド
丸ノコで直角切りや45度切りに使うガイドが、丸ノコガイドです。
丸ノコ専用ではなくジグソーにも使えますし、材料に垂直線を引くときの定規にもなるので、幅広く利用できる便利なツールです。
大工さんは直角を出すときに「差し金」とよばれる定規の一種使いますが、ちょっとしたコツがいるので、私たち素人には「丸ノコガイド」が使いやすいと思います。
シンワ測定 丸ノコガイド定規 トライアングル ポリカ 30cm 78280
4. DIYで近所迷惑をかけないために
何かに夢中になると、周りのことが見えにくくなるのは誰もが同じです。
自分では気にならない音でも、「うるさい・・・」と感じられることがあるので、ご近所への配慮を心掛けましょう。
私も以前、おとなりの奥様に叱られ、今も頭が上がりません…
以下は、楽しいDIYライフを続けるためのトラブルシューティングです
●よくトラブルになるのが朝と夜の作業音です⇨ 音の出る作業は、朝9時以降~夕方6時くらいまでにしましょう。
●ハンマーでたたく音は結構耳につくものです⇨木や樹脂のハンマーからゴムハンマーに代えるだけでも打撃音は小さくなります。
また、室内作業の場合は窓を閉め切ることで防音効果が上がります。
●インパクトドライバーのネジ締め音は思った以上に響きます⇨集合住宅で使用する場合は要注意、作業性は劣りますが、電動ドライバードリルの方が静かです。
●材料の切れ端などを投げ置きするのは要注意⇨ベランダ作業などでよくあるそうですが、材料を無造作に投げたときの音「ガランッ」は連続すると、思った以上に耳に刺さるようです。
少し面倒ですが「静かに置く」ようにしましょう。
●住宅地密集地での丸ノコ使用は要注意⇨丸ノコの「キィーン」は神経を逆なでするような騒音と言われます。
たまに聞こえる程度であれば「どこかの工事?」で済んでしまうのですが、連続すると苦情につながることがあるようです。
使用する時間帯を選び、できるだけ静かなタイプを使いましょう。
●住宅密集地でのシンナー使用は程々に⇨シンナー臭は多くの人にとって「耐えられない」と感じる臭いの一種です。
使用する場合は、出来るだけ外部に漏れないように注意しましょう。
ただし、閉め切った部屋で長時間使用すると健康被害につながるので、作業時間を減らしたり、他の部屋に移動したりして滞在時間を減らしてください。
集合住宅の場合は、通気口から臭いが伝わることもあるので、使用時間を短くするなどの配慮が必要です。
臭いの少ない水性塗料を選ぶことも、有効な対策になるでしょう。
5. Let’s enjoy DIY! 楽しもう❣
ここまで紹介してきたDIY工具が揃えば、「何かをはじめてみましょう!」
一からの制作だけではなく、収納庫の扉を自作したり、押入れの中に棚を作ったり、と簡単な作業でも、あなたの空間は生まれ変わります。
創作DIYは「そんな楽しさを多くの人に知ってもらいたい!」の願いを込めて作ったサイトです。
これからも一緒に楽しんでいきましょう。