木工DIYで出てくる「木くず」、掃除が大変ですよね。
「集塵機」があれば楽なのですが、結構大きいので収納に場所を取りますし、なくても何とかなっちゃいます。
なので、ずっと買いそびれていました。
そこで今回、ガレージや車の掃除にも使え、出来るだけコンパクトな集塵機として「E-Value 乾湿両用掃除機 EVC-100P」を購入!
通常の掃除機、そして電動工具の集塵機としての使い勝手をレビューしてみます。
E-Value EVC-100を選んだ理由
EVC-100Pは、E-Valueの乾湿両用掃除機シリーズの中で、最もコンパクトなモデルであり、以下の点が私の使用目的に合致していました。
コンパクトに収納できる
電源コードは本体のフックに巻付けられ、ホースやノズル類をすべてコンパクトな本体内部に収納できる点が購入の決め手となりました。
豊富なノズル類
電動工具の集塵機として使うだけではなく、ガレージや車室内の掃除も目的としているので、この豊富さは嬉しいです。
特にミニノズル類は、シートの間などのタイトな部分での活躍に期待しました。
ブロワー機能
私の趣味スペースでもあるガレージは、天井、壁、床全てがコンクリートなので、ホウキで掃いても粉塵が残ります。
出来るだけこまめに掃除をしているのですが、車にかぶった埃などは、ブロワーで吹き飛ばせれば便利です。
他モデルとの比較
このクラスの集塵機・掃除機は各メーカー独自の仕様でラインナップされているようなので、同等品としての比較は難しいです。
なので、仕様が近いモデルをピックアップして性能や価格を比べてみました。
結果、やはり優劣はつけがたく、どのモデルが自分のニーズに合っているか?で決めるしかなさそうです。
私の場合は、「E-Value 10L EVC-100P」と「Kyocera AVC51」で最後まで悩みましたが、一番コンパクトに納まりそうな「E-Value 10L EVC-100P」に決めました。
以下が、その時の比較表です。
比較表
E-Value10L EVC-100P | Kyocera AVC51 | ミナトMPV-101 | |
サイズ種別 | 10L | — | 10L |
消費電力 | 610W | 1050W | 1200W |
最大真空度 | 12kPa | 16kPa | 15.5kPa |
最大風量 | 1.36m3/min | 1.2m3/min | 1.5m3/min |
吸込仕事率 | 105W | 80W | 140W |
集塵容量 | 乾燥7L/液体5L | 乾燥・液体共に5L | 乾燥10L/液体2L |
電源コード | 2.5m | 5m | 5m |
ホース寸法 | 径35mm 長さ1.8m | 内径28mm 長さ1.8m | 径32mm長さ1.5m |
騒音 | 80dB | — | 82dB |
本体サイズmm | 260×360×360 | 350×285×335 (370キャスター取付時) | 345×310×365 |
重量 | 3kg | 4kg | 4.5k |
ブロワー機能 | あり | あり | あり |
キャスター | なし | あり | あり |
参考価格 | 6,463円 | 11,855円 | 7,480円 |
E-Value乾湿両用掃除機10L EVC-100Pを使ってみた感想
実際に使ってみると、やはり期待通りの点とそうでない点が出てきましたので、項目ごとに整理してみます。
収納性
本体にコードを巻きつけて収納できる点は、予想通りとても便利です。
シンプルなので、壊れる心配もありません。
ただ、購入してから気付いたのですが、ホースやノズル類を収納する本体=集塵タンク内部のことだったんですね。
本体のサイズから考えると当然なんですが・・・。
ということは、集塵したゴミやホコリを捨てるだけではなく、タンク内壁に静電気で付着した汚れまで清掃する必要があります。
この汚れを毎回清掃しなければ、ホース類が汚れてしまう・・・・。
埃だらけになったホースを車内で使う気はしませんし、かといって、タンク内部を毎回綺麗に拭き掃除するのも大変です。
なので、ホースの収納はあきらめ、他のパーツは元箱を利用して、以下の写真の様に収納することにしました。
これでも、一般的な工場用掃除機よりも二回りはコンパクトに収納できるので、十分に満足しています。
利用した元箱サイズの実測値は、約27cm×31cm×38cm(高さ)です。
ブロワー機能
ブロワー機能の風圧は思っていたほどではありませんでしたが、かえってそれが良かったです。
以前は、コンプレッサーを使ってホコリを吹き飛ばしていたのですが、風圧が高いわりに風量が限られているため、使いにくい場面が多くありました。
風圧が強いと埃以外のパーツや小さな工具まで吹き飛ばしてしまい、風圧を落とすと風量も減るので埃が残ってしまう、こんな感じでした。
その点、掃除機のブロワー機能は、ほどほどの風圧で風量も十分なので便利に使えます。
吸引性能
吸引性能は、私の用途においては必要にして十分です。 液体の吸引は試していませんが、カーペットに絡んだ糸くずや、フロアマット内の砂埃も簡単に吸引できるので満足しています。
電動工具に接続した集塵性能
丸ノコやジグソー、電動サンダーに接続して使用しましたが、ほぼ期待通りに集塵してくれました。
もちろん、電動工具のスイッチと連動はしませんので、毎回のON/OFFは手動となりますが、これは最初から分かっていたことなので問題ありません。
「ほぼ」とした理由は、電動工具の動作で発生した木くずが、工具本体にほんの少し残ってしまう点です。
作業中に舞い散るわけではないので問題ありませんが、電動工具を片付ける際に、工具内に残っていた木くずが集塵口付近からポロポロと出てくる状態でした。
僅かな量なので、最後に吸い取るようにすれば解決します。
本体の清掃
使用後は、吸引部のクロスフィルターにたくさんのゴミが吸着しているので、清掃に手間が掛かりますが、この手の掃除機では仕方ない問題です。
この点は紙パック式などに劣りそうですが、目詰まりはしにくいので集塵機としては、こちらの方が良いのかも知れません。
集塵タンクと本体は、両サイドにある円形のラッチを解除することで簡単に分離できるので、丸ごとゴミ袋の中に入れた状態で清掃すると比較的楽でした。
騒音
決して静かではありませんが、吸引力に見合ったそれなりの騒音だと思います。
騒音の感じ方は人によって違うので、アマゾンの評価では「うるさい」と感じる人もおられるようです。
私は、ダイソンの方が高音が混じった騒音で、耳障りだと感じています。
想像以上に良かった点
たまたまなのですが、アタッチメントなしで、口径の異なる電動工具に接続できた点です。
私が愛用するボッシュの電動工具は、PROシリーズとDIYシリーズで集塵機取付け部の口径が異なりますので、それぞれにアタッチメントを購入する予定でした。
集塵機の説明に記載されたホース寸法では判断しにくかったので、現物を確認したうえで購入しようと考えていたのですが、実際に接続してみると「そのままでOK!」嬉しい誤算でした。
ボッシュユーザーには一押しの点です。
※そのままでしっかりと接続できますが、万一を考え「養生テープ」などで補強すると完璧だと思います。
予想外に悪かった点
集塵タンクと本体の勘合がラフでラッチの強度が低いため、移動時にラッチが外れる事が何度もありました。
当然、吸引したゴミが散乱することになるので、注意が必要です。
取り扱い方が悪く、ラッチ部を壊してしまったのかも知れませんが、作りの貧弱さは否めません。
この点は、絶対に改善してもらいたい部分です。
現在は、養生テープで止めて使用していますが、自分で改造できないかを考えています。
まとめ
総評としまして、E-Valueの乾湿両用掃除機10L EVC-100Pは、概ね期待通りの掃除機と言えます。
廉価版らしくチープ感はありますが、仕事はちゃんとこなしてくれ、私のニーズを満たしてくれました。
集塵タンクの裏側(本体底面)には、キャスター取付用と思われる穴があるので、必要に応じて取り付けると、使い勝手も向上するでしょう。